ハイパーマックスS
カーボンブレース
アバルト用のヴィーツ・サスペンションキット

 チューニングパーツの製造・販売大手のエッチ・ケー・エス(HKS)が、2021年4月に発売した「ハイパーマックスS」。HKSが長年培ってきたサスペンション技術が詰め込まれた製品で、MAXⅣGTスペックAとMAXⅣGT、MAXⅣGT20スペック、SスタイルLの4製品の特性を融合している。

 ハイパーマックスSは、乗り心地を最優先に開発され、新機能のデュアルプリロードバルブシステム(Dual PVS)が搭載された。これまでのモデルで定評のあったプリロードバルブシステムをデュアル化することで、ダンパーの伸びる特性をスムーズにしている。これにより、無駄な動きが抑えられ、路面に吸いつくような乗り心地に仕上げている。また、内部構造を大幅に見直し、高い耐久性を実現した。スポーツモデルのダンパーとしては同社シリーズで初めて、「3年6万キロ」の保証する製品となった。開発から生産まで自社内で行っている同社だからこその高い品質管理で、ユーザーも安心して使用することができる。スポーツカーのほか、ワゴンやセダン、ミニバンまで幅広い車種に適合しており、年に数回のスポーツ走行からシティーユースまで、ユーザーの使用環境に応じたセッティングが可能だ。

 よりスポーツ走行を楽しみたいユーザーのために「ハイパーマックスR」も用意されている。R専用のダンパーオイルとスプリングで、ハンドリングやトラクション性能などを向上させ、走行を楽しめる乗り味を実現した。

 また、7月にGTスープラ用に車両剛性を高める「カーボンブレース」を発売した。エンジンルーム内などに装着し、走行性能を引き上げる。グラファイトデザインと協業して、日本製の高品質なカーボンシャフトを採用し、独自の「しなり」で、金属製にない、乗り心地を向上させた。今後はGR86やGRヤリスなど、ほかのスポーツカー向けにも展開していく予定だ。