レーシングパーツブランド「CUSCO」の名で、国内のみならず世界中にファンを持つキャロッセ(長瀬努社長、群馬県高崎市)は、GRヤリス/ヤリス向けに、さまざまなパーツを発売している。
国内外で多くのレースに参戦し、そこから得たデータがフィードバックされて発表される製品は、幅広い層から支持を得ており、国内のみならず海外からの注文も多い。長瀬社長は、「ヤリスは運動性能が高く、チューニングのしがいがある。また、ストリートからサーキットまで楽しみ方が多くあり、カスタマイズ業界にとっても重要なクルマだ」と、ヤリスの魅力を語る。
同社では、GRヤリス向けのサスペンションキットとして単筒式構造ショックアブソーバー「クスコスポーツTN_S/TN_R」は注目の製品だ。新開発されたツインニードルシステム(T.N.S)の伸圧独立通路構造で、減衰力が伸側と圧側それぞれ24段調整となっている。これにより576通りの減衰力調整が可能だ。あらゆる路面状況やタイヤコンディションに対応する繊細なセッティングができる。そのほかにも「クスコスポーツS/R」や「クスコスポーツG」などの使用シーンに応じたサスペンションが用意されている。
また、効果的にボディのゆがみを抑制するストラットバーのほか、乗り心地を変えずコーナリング時のロールを抑えるスタビライザーは、ストリートからサーキットまで多くのユーザーから支持を得ている。さらにねじれに対するボディの歪みや不快な動き、経年劣化を抑制しサスペンション本来の性能を発揮させるパワーブレースなど、クスコ定番のボディ補強パーツの販売も好調だ。
そのほか、スポーツ走行向けとしてGRヤリス用のデフカバーを3月に発売した。純正状態の車両特性を慎重にテストし、より気持ちよくより速く走るために開発され、車両トラブルを未然に防ぐ、ドライバーの安心のためのチューニングパーツとなっている。
さらに、クスコ定番のスポーツアクセルペダルやシフトノブは、ECサイトでの販売が好調だ。コロナ禍で愛車をDIYでカスタムするユーザーが増えており、簡単に自分好みのクルマに変えることができるこれらのパーツは根強い人気がある。
スポーツアクセルペダルは、スポーティーな印象で、クスコのロゴが入るヤリス専用のモデルだ。GRヤリスのほかヤリスとヤリスクロスにも適合し、よりクルマをスポーティーな印象に仕上げることができる。スポーツ走行も想定され、ヒール&トゥしやすいブレーキペダル下部を広げた形状にしている。
GRヤリス(GXPA16)に適合するスポーツシフトノブは、高精度でジュラコン(R)素材を削り出した球形で、手のひらにすっぽり収まる形状に仕上げられている。
また、GRヤリスのターボエンジンのパワフルで軽快な走りをさらに楽しむためにLSDが新規設定された。乗りやすさとスポーツ走行時のしっかりとした効きを両立するタイプRSは、街乗りメインのユーザーにも薦められるオールマイティーな仕上がりとなっている。高いイニシャルトルクが特徴のタイプMZは、高い耐久性と信頼性で根強い人気のある製品だ。