車載ECU(電子制御ユニット)ソフトウェアの品質向上と開発効率化に貢献するイータス。今回は特に、電動パワートレイン向けの開発システムについて紹介する。現在、世界中で自動車の電動化の流れが急加速しているが、電気自動車の開発には、電動パワートレインを制御するECUとそこに実装するソフトウェアを開発するための適切な開発環境が必要となる。イータスは、開発環境における課題の解決を目指し、老舗電気計測器メーカーの日置電機と協業。制御ロジックから高電圧・大電流の電気信号まで、制御のすべてを可視化できる電動パワートレイン向けの「ECU開発ツールチェーン」システムを開発した。
本システムは、計測・適合の業界標準ツールであるINCA(インカ)をインストールしたPC、インターフェースモジュールES592、プロトタイピングモジュールES910、マルチI/OモジュールES930、インバータ、モータ部、日置電機製高精度電力計PW6001により構成。電動パワートレイン開発に必須の、電力効率・損失測定値をINCAへ集約でき、ECU制御値、CAN通信と実現象を1つの実験環境に統合。効率的なソフトウェア開発を可能にする。
ソフトウェア設計からシステム検証までをカバーした本システムの詳細は、オンラインワークショップにて聴講可能である。また本システムについては、モータ特性を機械学習によりモデル化するデモを開発中で、2021年秋頃に提供可能である。イータスは、オンラインまたはご訪問でのデモも承っており、ご興味のある方はぜひご用命ください。
オンライン展示会ETASページ:
https://aee.online.jsae.or.jp/ja/exhibition/detail.html?id=302