パナソニックとセキュリティーソフトのマカフィー(田中辰夫社長、東京都渋谷区)は23日、コネクテッドカーのセキュリティ監視サービスの事業化に向け、「車両セキュリティ監視センター(車両SOC)」の構築を共同で始めると発表した。車両から受信した大量のセキュリティ関連データを人工知能(AI)と分析官で詳細に分析するシステムを構築し、車をハッキングから守る。監視サービスは自動車メーカーに提供。今後、各社の車両SOCの構築に向けた協議を進め、数年内にサービスを始める計画だ。

 分析データは自動車メーカーにレポートし、プログラムのアップデートやシステム改修に役立ててもらう。サービスは課金制度を検討。「車両SOC自体のアップデートも必要なため、継続的に課金してもらう体系にする」(パナソニック)という。

 マカフィーは協業の中で、セキュリティ人材の育成と維持、適切なプロセス運用、業務の自動化などについてもノウハウと知見を投入する。