「今の状況は不毛地帯を読んだ情景に…」―。取材先で問いかけられた。言うまでもなく、国会での加計、森友問題のことである◆それにしても故山崎豊子の「不毛地帯」が例とは、それなりの世代とお見受けした。第1、2巻は岸内閣時代の自衛隊主力戦闘機(第1次FX)選定を巡る政治家と総合商社の疑惑がモデルで、ここに印象深い政治家のセリフがある◆商社の裏工作が表面化…