長野県北部にある冠着山(かむりきやま)。この山の俗称は姨捨山(おばすてやま)といい、近くには“姨捨”の名前が付くJRの駅や高速道路のサービスエリアもある◆ここは「大和物語」や「今昔物語」などに所載された棄老伝説の地。男が親代わりだった姥を山に置いて逃げ帰ったが、明月を見て後悔に堪えられず、翌朝、姥を連れて帰ったという話だ。男の歌『我が心慰めかねつ…