将来への布石と既存事業の収益力強化は自動車産業に共通する課題だ。アイシン精機は昨年、“聖域なきスクラップアンドビルド”を掲げ、この両立へ一歩を踏み出した。中国市場減速などで不透明感が強まる中、伊勢清貴社長は「もはや危機感でなく危機」とスピードアップの姿勢を示す。(坂井 元)―グループの構造改革に取り組む背景は「CASE(コネクテッド、自動化、シェ…