8月度の自動車業類は、マツダの「CX-5」が3カ月連続で首位を獲得した。綾瀬はるかさんを起用したCMが引き続き支持を集め、安定した人気を維持している。
今回、自動車業類の中で注目したのは、マツダに続いて2位に入ったダイハツ「タント」。同車は、5月18日から堺雅人さんを起用したCMを継続して展開している。堺さんが「タントはここに柱がないぞう。」と語りかけ、ドアに柱を内蔵することで広い乗降スペースを実現した車の特徴を訴求している。大きく開く「ミラクルオープンドア」を備えており、CMでは柱がないことで荷物の積み込みや乗り降りがしやすいという商品特徴をアピールした。「柱が無い」と「ドアに内蔵」を掛け合わせた「柱ないぞう」という言葉を堺さんのキャラクターとして打ち出している点も特徴的だった。また、堺さんが主演を務める日曜劇場「VIVANT」第2シーズンが同時期に放送され、初回世帯視聴率18.8%を記録するなど話題を集めていたことも、CMへの注目を後押ししたようだ。
ドラマの放送中にも同CMがオンエアされており、ドラマでの話題性とCM露出が重なることで、出演者をきっかけにCMに気付く機会が生まれたこともうかがえる。40代以上の男女を中心に支持を集め、CM好感要因では「出演者・キャラクター」に加えて、「宣伝文句」「商品にひかれた」のスコアも伸長している。モニターからは「柱がないのがすごいと思った」、「柱がなくて、乗りやすそう。車もかわいいので乗ってみたいと思った」といった声が寄せられ、ユニークな表現を通じて伝えた商品特徴が、車への興味にもつながっている。また、「VIVANTを思い出してしまう。乗りやすそうだと思った」という声もあり、堺さんが出演するドラマの話題性とCMでの印象が結び付いている様子もうかがえる。
また、BYDオートジャパンジャパン(東福寺厚樹社長、横浜市神奈川区)の軽乗用EV(電気自動車)「ラッコ」は、広瀬アリスさんを初起用した新CMを展開。7月14日から放送された第1弾では、車名の「ラッコ」と「楽」を掛け合わせた「ラッコ楽」をキーメッセージにして、広瀬さんと愛らしいラッコのキャラクターが登場する親しみやすい表現で商品を訴求した。さらに7月28日からは第2弾CMを投入し、広瀬さんが実際に同車に乗り込み、乗り心地を体験する様子を描いている。Webでは縦型動画も展開し、テレビとWebの両面から新商品の訴求を行った。CM好感度は男性層からの支持を獲得している。
8月度は、タレントの話題性をCMへの注目につなげるとともに、出演者のキャラクターや印象に残る言葉を商品特徴と結び付けることで、商品への興味を引き出す展開が見られた。




















