トヨタ独自開発の「GRカート」 愛知・蒲郡に生産拠点 輸出も視野に生産能力は年1000~2000台

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  • 2026年6月6日 05:00

トヨタ自動車は6月5日、独自開発のレーシングカート「GRカート」の生産拠点を愛知県蒲郡市に開設し、今秋から本格的に生産を開始すると明らかにした。生産能力は年間1000~2000台で、海外への輸出も視野に入れる。レンタルカートとしてカート場への販売に加え、個人向けには全国の「GR」ブランド販売拠点「GRガレージ」で取り扱う。

同日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で報道陣向けにGRカートの試乗会を開いた。カート生産拠点「蒲郡カート工房」は6月1日に建屋が完成し、今秋から本格的に生産を開始する。自動車メーカーがカートの生産を手掛けるのは世界的にも珍しい。

高橋智也GRカンパニープレジデントは、カート生産を始めるに当たり「ビジネスとしてたくさん売りたいという訳ではない」と前置きし「モータースポーツの裾野を広げるために、子どもの頃から乗れる機会をつくってきたい」と述べた。

カートはモータースポーツの入門カテゴリーだが、GRカートはその中でも子どもをはじめエントリー層向けの商品として開発を進めている。レースでタイムを競う以上に「乗って楽しい」を追求し、ステアリングやブレーキ操作に対する正確な応答性にこだわったという。

カートレースの間口を広げるために車両価格を抑える方針だ。高橋プレジデントは「40万円以下にしたい」と言い、量産車生産の知見を生かし一般的な欧州製のカートと比べて4分の1程度の価格を目指す。消耗品のタイヤについても通常の4分の1程度の価格で提供し、レース参戦費用を抑える。

販売は今秋を予定する。レンタルカートを手掛けるカート場を中心に、個人向けにはGRガレージで販売する。一般的なカートを積載するには「ハイエース」など大型バンが必要になるが、GRカートは分解せずに「ノア/ヴォクシー」など乗用ミニバンに搭載できる。ペダルスライドやハンドルのチルト機能で幅広い体系のドライバーが搭乗可能で、安全性を高めたシートやバンパー形状を採用することでカートレースの参戦障壁を下げる狙いだ。

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