日本自動車工業会(自工会、佐藤恒治会長)が4月30日に公表した自動車輸出台数で、3月の中東向け輸出が大きく落ち込んだ。中東情勢の緊迫によりホルムズ海峡は事実上封鎖。3月以降、日本メーカーも国内で生産する中東向け車種の出荷調整に入っており、これを受けて輸出も大幅減となった。海上輸送が正常化する見通しが立たない中、輸出の回復にもしばらく時間を要しそうだ。
3月の国別輸出台数では、サウジアラビア(同52.1%減)やクエート(同47.4%減)、イスラエル(同45.0%減)が大幅に減少した。アラブ首長国連邦(UAE、同14.3%増)は増加したものの、その他の国のマイナス分をカバーできなかった。
トヨタ自動車やマツダなど日本メーカーは3月以降、中東向け車種の生産や輸出の調整を実施。3月の中東地域での販売では、トヨタが同32.3%減、ホンダが同46.5%減、スズキが同58.5%減と前年同月を大きく下回った。
中東向け輸出は、3月は大幅に減少したが、2025年度としては前年度比4.5%減の53万325台にとどまり、5年ぶりの前年度割れだった。イスラエル向けは25年度も同44.8%減と大幅減だった。
自工会が公表した25年度の輸出台数全体は、同1.6%減の417万7854台となり、2年連続で減少した。中近東に加え、欧州(同0.7%減)、中米(同3.3%減)、大洋州(同16.4%減)で台数が落ち込んだ。
3月は、前年同月比0.7%減の35万8584台で2カ月ぶりにマイナスに転じた。
同日発表した2月の国内生産台数は、同0.9%増の73万9707台。2カ月ぶりに前年実績を上回った。

















