東京モーターサイクルショー2026が開幕 「中型バイク」で若年層開拓へ リターンライダーだけではなく

  • 自動車メーカー, クルマ文化・モータースポーツ
  • 2026年3月28日 05:00

国内最大の二輪車展示会「第53回東京モーターサイクルショー2026」が3月27日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。二輪メーカー各社は普通自動二輪免許、いわゆる「中免」で乗れる排気量126~400ccの普通自動二輪車(中型バイク)の展示やSNSとの連携に力を入れ、若年層に二輪車の魅力をアピールした。足元では40歳代以上の「リターンライダー」の増加で二輪車市場は盛り上がりを見せるが、将来的な国内需要の縮小が懸念される。二輪車メーカーはエントリーモデルを充実させ、将来のライダー拡大に乗り出す。

ホンダのブースで人だかりができていたのが、中免で運転できる「CB400 スーパーフォアE-クラッチコンセプト」だ。CB400スーパーフォアは2022年に生産を終了したが、新設計の直列4気筒エンジンとクラッチコントロールを自動制御する「ホンダE-クラッチ」を採用し復活を果たす。ホンダモーターサイクルジャパンの室岡克博社長は「若い世代がバイクの世界に踏み出すきっかけをつくる」と力を込める。

ヤマハ発動機は26年夏以降に国内導入する予定の「XSR155」を展示した。スポーツヘリテージモデルのXSRシリーズでは、中免で乗れる「XSR125」があるが、XSR155は高速道路を走行できるのが最大のメリットとなる。

スズキブースでは、Vチューバー(バーチャルユーチューバー)の輪堂千速氏とコラボレーションした「GSX250R」を展示した。跨り体験には長蛇の列ができる人気ぶりで、Vチューバーを通じて二輪車の魅力を訴求した。

カワサキモータースは、ブース内に「カワサキプラザアパレルコーナー」を設置した。ライダースウエアだけでなく街中でも違和感のないデザインのアイテムを用意し、ファンの拡大を狙った。

日本自動車工業会(自工会、佐藤恒治会長)によると、二輪車購入層の平均年齢は50代半ばまで上昇しており、市場の持続性を確保するには若年層の開拓が欠かせない。各社の取り組みの成果もあってか、モーターサイクルショーの会場にはシニアライダーに交じり若者の姿も多く見られた。

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