スバル、スーパー耐久に市販化視野の新型ハッチバックを投入 全日本ラリーにもBRZベースの新型車を

  • 自動車メーカー, クルマ文化・モータースポーツ
  • 2026年3月24日 05:00

スバルは今期からスーパー耐久シリーズ(S耐)に新型車「スバルハイパフォーマンスXバージョンII」を投入した。3月22日、モビリティリゾートもでぎ(栃木県茂木町)で開かれた4時間耐久レースを完走した。既存の技術資産を組み合わせ、「もっと気軽に愉しめるクルマ」を目指す。さらに全日本ラリー選手権にも今年、「BRZ」ベースの新車両を投入することを明らかにした。レースを通じて性能向上を素早く実現し、人材や開発体制も鍛えていく。販売会社のメカニックも今期から、チームに受け入れる考えだ。

S耐の新型車は車型をセダンから5ドアのハッチバックベースに変更。全長は4514ミリメートルと156ミリメートル短縮した一方、全幅は1957ミリメートルと92ミリメートル拡大した。振動などを解析しながらホワイトボディーから作り込んだという。これまで同様、「FA24」型の水平対向4気筒エンジンを搭載し、四輪駆動システムも組み合わせる。

スバルは既存技術の組み合わせにより、車両価格を抑えたスポーツ車の開発を検討している。購入への敷居は下げつつ、ユーザーが好みの部品を取り付けてドレスアップや性能向上などを楽しめるようにする構想だ。昨年の「ジャパンモビリティショー2025」には、同じハッチバック形状の「パフォーマンス-B STIコンセプト」を出展している。岡本一樹執行役員CTO(最高技術責任者)室長は「(出展により)お客さんの期待が高まっている。楽しんでもらえるものを届けられるように、念頭に置いて開発を進めていく」と将来の市販化への期待を語った。

同社は昨年11月に公表した経営方針「2025方針」で、商品ラインアップを拡充する考えを示している。4月からは新組織「商品革新本部」を立ち上げ、傘下に「スポーツ車両企画室」も設ける。岡本執行役員は「車両企画とモータースポーツ企画の関係性を深めたい。アクセサリー商品や部品、ブランドとの接点を含めてシンクロさせたい」と、モータースポーツを通じたブランドづくりへの思いを話す。

スバルのS耐活動は5シーズン目を迎えた。エンジニアの育成と脱炭素化の技術研さんの場と位置づける。今期から、販売会社のメカニックの受け入れも計画しているといい、グループ全体で技能を高めていく。

また、同社は全日本ラリーにも26年前半にBRZベースの新型車を投入する計画があることを明らかにした。水平対向エンジンと四輪駆動システムは継続しつつ、ホイールベースを短縮して「勝てるクルマ」を目指す考え。詳細は後日明らかにするという。

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