愛三工業、車載カーボンブラシトップシェアのトライスを完全子会社化 電動化製品の開発でシナジー

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  • 2025年11月17日

 愛三工業は、車載用カーボン部品を手掛けるトライス(幅良弘社長、三重県松阪市)を完全子会社化すると発表した。三菱商事が出資する投資ファンドの丸の内キャピタルから全株式を取得する。取得額は非開示で、株式譲渡は2026年1月30日を予定する。

 トライスグループは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向け環境対応製品の開発に早くから取り組み、車載用モーターに使用するカーボンブラシは世界トップクラスのシェアを持つ。25年3月期の連結売上高は178億円だった。

 愛三工業は、同社の技術を燃料ポンプなどの部品に活用し、耐久性、効率向上を図るほか、電動化製品の開発でシナジーが期待できると判断した。

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