愛三工業、脱炭素化拠点のみらい工場を2026年度内に稼働 まずは電動化や水素関連

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  • 2025年5月30日

 愛三工業が愛知県安城市に建設していた「Aisanみらい工場」が29日に竣工した。最新鋭のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)工場として2026年度内の操業開始を予定する。

 新工場は、地下水を冷暖房の熱源として利用する空調システムを中部地域で初めて導入したほか、約3千枚の太陽光パネルを屋根全面に敷き、自社開発のアンモニア水素発電設備も設置した。事務エリアは「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」認証を取得した。総工事費は約85億円(土地、生産設備除く)。

 新工場では多品種少量生産に対応。物流の自動化も進め、24時間稼働の全自動ラインとする。まずは電動化製品や水素関連製品を生産するが、内燃機関向け製品も作る予定という。

 竣工式には加藤茂和副社長らのほか、三星元人安城市長も出席した。加藤副社長は「製品の作り方や物流に至るまでものづくりのあり方を見直し、革新的なものづくりを手掛けていく」と語った。

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