F1開幕オーストラリアGP、トラブル相次ぐホンダ トヨタ提携チームは7位入賞 優勝はメルセデス

  • クルマ文化・モータースポーツ
  • 2026年3月9日 11:40

F1(フォーミュラワン)世界選手権は3月6~8日、オーストラリアで開幕戦が開かれた。ホンダは英アストンマーティンと組み、企業として5年ぶりの復帰を果たしたが、ホンダのパワーユニット(PU)にトラブルが多発し、決勝レースは1台がリタイア、もう1台がトップから15周遅れだった。トヨタガズーレーシング(TGR)が支援する米ハースは7位、初参戦の独アウディも9位に入賞した。メルセデス勢が1位、2位を独占した。

今期のF1は技術規定が大きく改定された。ハイブリッドシステムを採用しているPUは、従来、内燃機関が最高出力の8割強、モーターが2割弱を担っていたが、今期からは配分が約50対50となり、モーター出力は350キロワットへと大きく向上。車載電池のエネルギーマネジメントが勝敗を大きく左右すると言われる。

アストンマーティンは開幕前テストから車載電池に問題が相次ぎ、信頼性が危惧されていた。エイドリアン・ニューウェイ代表は5日の記者会見で、PUの振動が車体を通じて増幅され、車載電池に悪影響を及ぼしていると説明。ホンダは開幕戦に向けて対策を講じたものの「25周以上走ると(ドライバーの)手に振動が手に伝わり、永続的な神経損傷を負う恐れがある」としてリタイアを示唆していた。

ただ、3回のセッションで争われる予選では、世界王者の経験を持つフェルナンド・アロンソ選手が一時、第2セッションの進出圏内に入るなど見せ場をつくった。レースでもスタートを決めて10番手に浮上したものの、計21周を走ってリタイアした。チームメイトのランス・ストロール選手はピットインを繰り返しながら43周を走行し、データを集めた。

レースは開発力に定評があるメルセデスのジョージ・ラッセル選手が優勝。同じく今期に向けた開発を続けてきたフェラーリが3位、4位に入った。TGRハースチームは7位、11位と揃って完走し、予選から着実に順位を上げた。

PUを新規開発して参戦したアウディは9位に入り、デビュー戦で入賞を果たしている。同じく新規参戦のキャデラックは16位完走。角田裕毅選手が控えを務めるレッドブルは、エースのマックス・フェルスタッペン選手が予選20番手から6位に入賞した。ホンダの一時撤退に伴って今期からフォード・モーターの支援を受けており、ビル・フォード会長、ジム・ファーリーCEO(最高経営責任者)が現地を訪れて激励した。

次戦は3月13~15日、中国・上海に舞台を移す。第3戦日本グランプリは27~29日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開かれる。

関連記事