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自動車年鑑90周年特集

 日刊自動車新聞社が毎年発行する「自動車年鑑」(共著=一般社団法人日本自動車会議所)が今年12月23日、創刊90周年を迎える。1931年の創刊以来、自動車産業を取り巻く国内外の各種統計を自動車業界内外に提供し続けてきた。創刊した31年は後の太平洋戦争に結び付くことになる満州事変が勃発。このことをきっかけに軍事や経済力の観点から改めて自動車という工業製品を重要視しようとする向きが出始めた。19世紀後半から海外輸入というかたちで普及し始めた自動車だが、国内産業として保護しようとする動きが本格化した時期と重なる。創刊号冒頭の「緒言」をみると、自動車を〝現代の陸上交通運輸機関の上に俄然君臨する存在〟と表現するとともに、自動車に関する1年間の統計を主な内容とする年鑑が「座右に常備せらるべきは、寧ろ、必然的要求でなければならない」と述べている。90年を経た現代においてもその位置づけは変わっていないと言って異論はないはずだ。戦前、戦後、高度経済成長期、バブル経済崩壊後の失われた20年、あらゆる時期に自動車業界人として生きた先人たちの英知と努力により、今ある自動車産業、そして経済立国としての地位がある。ここでは1931年の創刊号にご出稿頂いた各社様の当時の広告、そして90年の歩みなどを紹介します。