NLJのダブル連結トラック

 日野自動車は20日、物流子会社のネクストロジスティクスジャパン(NLJ、三好 克浩社長、東京都新宿区)が事業再編に向けた検討を始めたと発表した。年度内に方向性を固める方針で、今後は混載輸送などで物流の課題解決に取り組んでいく。日野と三菱ふそうトラック・バスの統合も控える中、NLJもサービス有償化を見据えて注力する分野を見極めていく。

 NLJは2018年に設立し、現在はアサヒグループジャパンや住友ゴム工業、ブリヂストンなど計25社が出資している。荷主が異なる荷物の混載やダブル連結トラックの運行、自動運転トラックによる幹線輸送など、ドライバー不足といった課題の解決につながる実証を進めている。

 今後は取り組みごとに収益性などから見直しをかけていく。混載輸送の商業運行化や、ダブル連結車両の運行支援などを検討している。「今後は日野とパートナー企業が得意とする分野で活動を主体的にけん引し、物流課題解決へ貢献する」としている。

 NLJの24年3月期の純損益は4億2800万円の赤字と、十分な収益を上げられていなかった。