国土交通省中部運輸局は、ビッグモーター名古屋鳴海店(名古屋市緑区)など3事業場に対し、不正車検を行っていたとして指定整備事業を取り消すなどの行政処分を行った。点検整備料金の過剰請求や車検に必要な点検整備、検査の一部を省略するなど道路運送車両法違反の事実を複数確認した。処分日は26日。

 対象事業場は、名古屋鳴海店のほか、瑞穂店(岐阜県瑞穂市)と鈴鹿店(三重県鈴鹿市)でいずれも指定取消とした。特定整備事業の事業停止も行い、名古屋鳴海店は25日間、瑞穂店は20日間、鈴鹿店は30日間とした。また、名古屋鳴海店と瑞穂店は1人、鈴鹿店は2人の自動車検査員に解任命令を出した。

 違反内容によると、名古屋鳴海店では58台で検査員の証明を虚偽記載していた。また、同事業場と瑞穂店は特定整備記録簿を2年間保存していない不正行為も確認された。