2021年11月から、国産車の新型車はADAS(先進運転支援システム)の衝突被害軽減ブレーキ装着が義務化され、26年以降は新車販売の既存車種まで拡大する。ADAS搭載車は、フロントガラスにセンサーカメラを装備する。ガラス補修市場でも「カメラ付き」が主流となる中、リーズナブルにガラス交換したいというニーズは根強い。

 自動車ガラスや関連部品の輸入・販売を手掛ける生駒商事は、海外大手ガラスメーカーFUYAO(フヤオ)とADAS搭載車用のフロントガラスを共同開発し、16年から販売している。現在は、軽自動車からトラックまで230超の車種に対応。1000種以上をラインアップする。

 センサーカメラは、フロントガラス越しに先行車や歩行者、障害物を認識する。同社製品は、ガラスの厚みや赤外線、可視光透過率を日本の第三者機関で計測。そのデータをもとに、純正同等の性能と品質を持ち、ブラケット装着済の安心設計で展開する。

 開発元のフヤオは、日本工業規格(JIS)をはじめ、欧州規格(Eマーク)、米国規格(ASマーク)に適合し、世界のカーメーカーに純正供給する安定品質の世界大手自動車ガラスメーカーだ。ホンダ「N-BOX」「ステップワゴン」、ニッサン「NV350」などに純正採用されている。

 運転者の安全を支援するセンサーカメラを取付けるブラケットやガラスは、品質の安定が必須。生駒商事商品管理センターでは、各メーカーのカメラを用いてブラケットとのフィッティングやガラスの品質確認を行っている。

 ブレーキアシスト用フロントガラスを始め、ヘッドアップディスプレイや遮音機能、寒冷地、DTVアンテナに対応するなど、純正同等の優良品から更に高機能化を実現。

 IAAE2023では、純正以上に多機能化し、付加価値を持つフロントガラスを多数展示する。同社は、今後も高品質・高機能なガラスで、市場ニーズに対応する。