関西ペイントは今春、業界初の「水性耐スリ傷性クリヤー」と、同社初の「水性プラスチックプライマー」を加えた自動車補修用オール水性システム「レタンWBエコ EVシステム3.0」の全国展開を予定している。

 同システムは、昨年から一部のユーザーで試験運用し、改良・調整を重ね完成度を高めた。同システムは、プラサフ・ベースコート・クリヤー・硬化剤および希釈水など、全てにおいて有機則非該当化を達成している。また、今回のシステムのバージョンアップによって、溶剤塗料並みの作業性・乾燥性、さらには高い仕上がり性を実現し、真の実用レベルへと進化した。

 同社は、機械学習を用いた新規検索エンジンを搭載する自動車補修用コンピューター調色システム「AI(アイ)カラーシステム」の更なる普及にも力を入れている。AIカラーシステムを活用することで、長年の経験が必要とされてきた調色工程において作業を標準化、経験の浅いスタッフが即戦力として活躍でき、工場全体の生産性向上が期待できる。

 同社では、これら製品や顧客に寄り添った提案により、人・環境・会社にやさしい、サステナブルなボディーショップの実現に大きく貢献していく考えだ。