アフターサービス用リーフスプリングなどトラック用サスペンションの生産、販売を手がける中野スプリング(中野隆平社長)は、オートモーティブワールドへの出展に際し、製品を並べるだけの出展ブースとは異なり「アフターから新しい製品造りへチャレンジ」をテーマに、同社が100年以上にわたって蓄積してきたリーフスプリングの技術や経験、ノウハウを前面に出して提案する。

 その新たな背景となるのは、この数年間に国内をはじめドバイなど海外の展示会へも積極的に出展してきたこと中で新たな発見が生まれ、そこから新たなビジネスに繋がっていった。今ではアメリカや、オーストラリア、アジア圏などの海外取引が増えるなど、国内の自働車メーカーとの海外向け補修専用部品の開発・供給も進んでいる。「日本のトラックは世界中で走っている。純正部品と変わらぬ品質で比較的安く提供できる、補修専用部品の需要も多い」と言う。同社の最大の強みは「少量・多品種・短期納入」。小ロットであっても短期間に高品質の製品が納入可能であり、旧型車から新型車まで多様な車両に対応し供給している。

 国内においても、ブームとなっているキャンピングカー用の足回り部品製品をメーカーと共同開発するなど、ネット販売への対応も増やしている。さらにグッドイヤーのエアスプリングの販売についても、商用トラック以外の需要にも需要を広げていく。今回の展示では、そうした同社扱い製品の可能性をアピールする。