日本自動車大学校(NATS、矢部明理事長・学校長)は、今年の東京オートサロンに計14台を出展する。同校のカスタマイズ科24期生が今年度製作した作品のほか、前回のオートサロンに出展する予定だった23期生が製作した昨年度の作品も展示する。2年間にわたる力作が一堂に揃う華やかなブースになりそうだ。

 今年度の作品は、コンセプトカー、セダン、ドレスアップの各部門に4台がエントリーした。第1班が製作した「Kimun Kamy」は、スズキ「ジムニー・シエラ」(2019年式)に後席ドアを追加して5ドア化した快作。幅広いユーザー層に選んでもらえる最強の遊び車に仕上げた。第2班の「NGR―concept」は、日産「リーフ」(2018年式)を敢えて次世代的にレトロフューチャー。2040年代の若者にとってのレトロカスタムを想像して製作した。

 第3班が手がけた「TARGA―STANCE」は、マツダ「RX―7」(1997年式)をタルガトップ&ワイドボディー化。映画「ワイルドスピード」に登場する車両をRX―7でイメージした。第4班の「Low limo」は、トヨタ「センチュリー」(2005年式)の全長を1㍍ほど延伸。リムジン仕様に仕立てるとともに、ローライダースタイルを取り入れることで和と洋の融合を目指した。

 同校は、リアル開催が見送られた昨年を除き、24年連続で東京オートサロンへ出展している。これまでに製作したカスタムカーは230台以上にのぼっている。会場で行われるコンテストでは最優秀賞を通算で8回受賞するなど、学生たちの作品は毎回高い評価を受けている。

 25回目の出展となる今回は、秘密のベールに包まれたサプライズ作品の登場も予定されている様子。例年以上にNATSブースから目が離せない熱い3日間になりそうだ。