ドライビングシミュレーター製造・販売のアイロック(古賀琢麻代表取締役、名古屋市天白区)は、シミュレーション上でのリアルな運転体験を通した教育をテーマに、ドライビングシミュレーター「T3R」を展開している。これまでは自動車メーカーの開発現場や自動車ディーラーで先進安全運転支援技術の体験会を中心に利用されてきたが、一般のドライバーに向けた交通安全講習での活用にも力を入れている。

 同社は車に携わるすべての人に対して、ゲーム機ではない車の教育ツールとして同製品を提案している。T3Rは実車を運転している環境をリアルに再現した体験ができることが特徴だ。たとえば、急ブレーキ時にシートが前のめりに、急発進時は後ろに傾斜する、内輪差を見誤った際は後輪が乗り上げて車体が傾くなどだ。

 今回の出展では、安全運転の啓発を目的とした「T3R セーフティー ドライビング トレイナー」などT3R各モデルの試乗体験会を実施する=写真。コロナ禍で自動車の運転機会が増える中で効果的な交通事故防止策が求められており、課題を解決する最適なデジタルトランスフォーメーション(DX)として法人などの交通安全講習での使用を見込む。また、新規シミュレーターブランド「DRiVe―X」を発表する。