日本ミシュランタイヤ(須藤元社長)は23日、2022年8月をめどに東京都新宿区にある本社を群馬県太田市にある「太田サイト」に移転すると発表した。同社は太田市内の製造業などとの技術関連や人材育成などでの連携を強化している。本社機能と太田サイトを機能統合することで、主力のタイヤ事業の拡大や新規事業の創出を加速する。

 本社オフィスは残すが、規模を縮小する。移転する部署や人員などは今後詰める。本社勤務の社員は、太田サイトに勤務可能なエリアに転居するほか、在宅勤務などの勤務体制にする予定。移動する人員に応じて、オフィス棟の新設なども検討していく。

 同社は7月に群馬県内の企業グループとともに「群馬県積層造形プラットフォーム」を設立、同社が持つ3Dメタルプリンターを活用してデジタルものづくり人材の育成や新産業創出に取り組んでいる。同市内の製造業との連携を強め、新事業創出に向けて具体的に動き出している。