豊田合成は、北米などの自動車アセスメントで導入が見込まれる衝突形態に対応した新構造の運転席エアバッグを開発した。先月、北米で新型「シビック」を発売したホンダを皮切りに自動車各社へ売り込む。

 北米では、SUVなどの衝突を想定し、重さ2・5㌧の台車を斜めから時速90㌔㍍で車両前方へぶつける「オブリーク(斜め)衝突試験」が2020年代半ばにも導入される見通し。乗員の頭部が回転し、従来型エアバッグでは頭部を完全に受け止めきれずに傷害値が上がる可能性がある。

 豊田合成は、展開して球面状になったエアバッグにドーナツ状のくぼみを設け、オブリーク衝突の際に頭部の回転を最小限にして受け止められるようにした。今後も、衝突安全の法規制やアセスメントの動向をにらみ、エアバッグを改良していく考えだ。