日本の乗用車メーカー5社の欧州主要18カ国における1~6月新車販売の合計は、前年同期比21・2%増の59万8667台だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかった昨年からの反動増で増えた格好だ。トヨタ自動車が同36・9%増の33万7604台と大きく伸ばした。市場占拠率は5・8%となり、フォードをかわして欧州販売7位に浮上。メルセデス・ベンツに迫った。

 欧州自動車工業会(ACEA)がこのほど発表した新車販売台数によると、主要18カ国の1~6月の乗用車販売台数は前年同期比27・7%増の586万5045台だった。前年同期実績比では台数が大きく上回っているが、コロナ禍前の19年1~6月に比べると約180万台少ない水準となっており、回復には至っていない。

 地域別では、最大市場のドイツが同14・9%増の139万889台、次いでフランスが同28・9%増の92万2765台、英国が同39・2%増の90万9973台と続く。各国ともにコロナ禍前の台数には届いていない状態だ。

 メーカー別では、首位のフォルクスワーゲン(VW)グループが、同29・6%増の150万6533台で、市場占拠率は0・4ポイント上がり25・7%。今年1月にフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とグループPSAが合併して発足したステランティスは、同33・0%の130万480台となり、シェアは前年より0・9ポイントプラスの22・2%と、VWグループに迫る勢いを見せた。3位のルノーグループは同10・6%増の50万2916台で、シェアは1・3ポイント下がり8・6%となった。

 日本のメーカーでは、トヨタがハイブリッド車(HV)を中心とした電動車販売が好調で、市場平均を上回る勢いを見せた。日産は同8・1%増の12万5941台、マツダは同33・5%増の7万1174台、ホンダは同6・5%増の2万9078台とプラスとなったが、事業効率化の一環で欧州事業を縮小している三菱自動車は同30・2%減の3万4870台となった。

 6月単月の欧州新車市場は、前年同月比13・0%増の116万1115台となり、伸び率は5月に比べて鈍化している。国別ではドイツが同24・5%増の27万4152台、英国が同28・0%増の18万6128台だったのに対し、フランスは同14・7%減の19万9508台とマイナスに転じている。

 メーカー別ではVWが同27・4%増の30万8766台と伸長し、シェアは3・0ポイント増の26・6%となった。国内メーカーではトヨタ、ホンダ、マツダがプラスを維持する一方、日産と三菱自はマイナスとなり、5社合計は同16・5%増の11万9222台だった。