帝国ホテルが日本初の本格的な洋式ホテルとして開業したのは1890年のこと。日本の欧化政策の一環として鹿鳴館の建設を進めた当時の井上馨外相が西洋諸国と遜色のない賓客を応接する施設として建設された。渋沢栄一氏や大倉喜八郎氏ら財界人にも協力を求めて建てられた◆ネオ・ルネッサンス式木骨煉瓦造りの3階建てには客室数60室、このうちスイートが10室あったと聞…