https://www.k-idea.jp/b2bcar/

 木村情報技術(木村隆夫社長、佐賀市)は、中小企業のための営業支援事業「B2B Bridge」に参画する企業の募集を開始する。中小企業と大手企業をつなぐポータルサイトを構築。ICT(情報通信技術)の活用で、ライブやオンデマンド配信による展示会を実施するとともに、ウエブで商談まで完了させる仕組みを整えた。コロナ禍で対面での営業活動に制限がかかるニューノーマル(新常態)の時代への対応を目指す中小企業の営業支援に乗り出す。
 B2B Bridgeは、中小企業庁と中小企業基盤整備機構が実施する「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ビジネスモデル構築型)」の採択を受けて事業化する。10カ月間の補助事業として展開し、B2B(企業間取引)を主体とする中小企業を対象に、ICTや人工知能(AI)を駆使した営業活動の導入を無償でサポートする。

ニューノーマル時代への対応めざす中小企業の営業支援。参画企業はすべてのサービスを無償で利用可

 ポータルサイトでは期間中、同社の配信システムを利用したウエブ展示会などを開催する。また、AIを活用した自動会話システム「チャットボット」で展示会前後の問い合わせもサポートする。チャットボットは参画企業ごとにカスタマイズし、主力製品や会社概要などを学習させて問い合わせに対応する。興味を持った企業は、ウエブでの商談にスムーズに移行することも可能。オンライン上で製品紹介から商談までが完了する時流に沿った営業活動を、参画企業は〝新たな武器〟として利用できるようになる。
 参画企業は補助事業の期間中はすべてのサービスを無償で利用できる。また、中小企業診断士による事業内容の分析や、デジタルツールによる営業活動に適した事業計画の策定などの支援が受けられる。12月に参画を希望する企業向けに、ウエブによる説明会の開催を予定する。
 木村社長は、「当社のICTやAIの技術をワンパッケージにした営業支援システムは、事業拡大に役立ててもらうことができる。ぜひ活用してほしい」と支援事業への意気込みを示す。

(4回連載、おわり)