2019年4~12月期の損害保険大手4社の自動車正味収入保険料は前年同期に比べ全社で増加した。ドライブレコーダーを貸与する特約などの付帯率が上昇するなどし単価を押し上げた。自動車保険以外も含めた正味収入保険料は4社とも増加。前年同期よりも自然災害による保険金支払いが減少したことで、4社中3社の当期純利益が前年同期を上回った。損保各社を傘下に持つホールディングス(HD)3社の連結決算は2社が増益となり、20年3月期連結業績見通しは3社とも前回公表を据え置いた。

 損保大手4社の単体の決算は3社で当期純利益が増加した。自動車正味収入保険料は前年同期と比べ1・0~3・9%伸びた。4社ともあおり運転による事故が社会問題化した影響などでドライブレコーダーを貸与する保険契約が伸びたことを増収の要因に挙げた。また、相次ぐ大型台風など自然災害に備えた特約への関心が高まり、代車特約などを新たに付帯するケースも増えたという。

 20年3月期の通期業績見通しは、自動車保険や火災保険の契約が堅調に推移することから、4社とも増収を見込んでいる。自動車保険では引き続きドライブレコーダー型保険など付加価値の高い商品の提案に加え、災害に備えた保障内容の見直しなどを勧める動きが活発化するものとみられる。

 HD3社の連結決算は、東京海上ホールディングスとMS&ADインシュアランスグループホールディングスの2社で当期純利益が前年同期を上回った。SOMPOホールディングスは、海外保険や国内生保、介護、ヘルスケア事業などが好調だったものの、国内損保事業で保険引き受け利益が減少するなどして減益だった。

 自動車正味収入保険料は、3グループとも増収となり堅調に推移した。