日野チームスガワラとチームを支えた現地関係者

 日野自動車は18日、5~17日にサウジアラビアで初開催されたダカール・ラリー2020のトラック部門で、「日野チームスガワラ(代表=菅原照仁氏)」が排気量10㍑未満クラスで優勝し、チーム最長のクラス11連覇を達成したと発表した。トラック部門総合でも10位に入賞し、4年連続でトップ10入りも果たした。

 日野チームスガワラは、日野が製作し改良を加えたレーシングトラック2台で参戦。「日野500シリーズ(日本名はレンジャー)」をベースとした1号車が優勝した。北米専用車「日野600シリーズ」をベースに新たに製作した2号車は、車両のリアボディーが破損するなどのトラブルに見舞われてリタイアした。

 日野は1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦。今回で連続29回の完走も成し遂げた。1号車のドライバーを務めた菅原氏は「総合トップ5を目標に、1号車は改良を重ねてきて車両の性能を引き出せている。トップとのタイム差は昨年に比べて約半分に縮まって狙い通りのところに来られている」などとコメントした。