経営再建中の曙ブレーキ工業は12月19日、米国の2工場を2020年夏に閉鎖すると発表した。

同社は事業再生ADR手続きの中に策定した事業再生計画に沿って事業再構築に取り組んでおり、収益悪化の原因となっていた北米事業のリストラを本格化する。

米国子会社のアケボノ・ブレーキ・コーポレーションが運営する4工場のうち、テネシー州とサウスカロライナ州の工場を閉鎖する。テネシー州の工場はディスクブレーキやローター、ドラムブレーキなどを製造しており、従業員数は321人。2020年8月に閉鎖する。サウスカロライナ州の工場はディスクブレーキ、鋳物などを製造しており、従業員数は551人。2020年9月に閉鎖する予定。

閉鎖する2工場の設備機械などは一部、他の生産拠点に移管するほか、事業や資産の売却・処分することも検討する。2工場で働く従業員は「適切に対応する」としている。

同社は事業再生計画では、最終的に米国は1工場体制に縮小することを掲げている。