日産の西川社長

日産自動車は、ルノーとFCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)が経営統合した場合「ルノーの会社形態が大きく変わることになるため、これまでの日産とルノー両社における関係のあり方を基本的に見直していく必要がある」との西川廣人社長兼CEOのコメントを発表した。ルノーは6月4日の取締役会でFCAとの経営統合を協議する予定。

ルノー・日産・三菱自動車の3社アライアンスにFCAが加入すると、世界販売が1500万台以上の巨大自動車メーカーグループが誕生することになり、部品共通化や共同購買などのシナジーが見込まれる。加えて、自動車業界のトレンドである自動運転や電動車両、コネクテッドなどの先進技術の開発コストを分担し、短期間に低コストでこれら先進技術を実用化できるチャンスは広がる。

このため、日産はルノーとの経営統合によってFCAがアライアンスメンバーに加わると「新たにその領域、間口が広がり、シナジーを拡大するオポチュニティ(機会)があると考える」としている。