世界販売1000万台という未知の領域に踏み込んだトヨタ。ビジョン経営の真価が問われる。(8日の決算発表会見での豊田社長)

トヨタ自動車が、2014年3月期連結決算で6期ぶりに過去最高益を更新した。連結の世界販売(小売ベース)は初めて1千万台に到達し、自動車メーカーとして未知の領域に踏み出した。周囲の関心は販売台数や収益といった次の成長目標にあるが、豊田章男社長の視線は「急激な景気後退などに直面しても踏みとどまれる、成長し続ける」という姿勢を維持することに向いている。…