マツダの米国法人は10月27日、大型SUVの車種ラインアップを統合すると発表した。3列シートの大型SUV「CX-90」の2027年型から、2列シート車を新たに設定する。2列シートの「CX-70」の米国での販売は在庫限りで終えるとみられる。カナダでの販売は続ける。マツダ米国法人は「CX-90とCX-70を統合し、ラインアップを簡素化し、お客さまの現在の購買スタイルに合わせたより直感的な選択肢を提供する」としている。
CX-70は大型SUV「ラージ商品群」4モデルの1つ。2024年1月に公開し、米国やカナダ、豪州、メキシコなどで販売している。マイルドハイブリッドシステム付きの排気量3.3リットルガソリンエンジンと、2.5リットルのプラグインハイブリッド車(PHV)を設定している。今年1~8月の世界販売台数は1万2500台(前年比22%減)と苦戦していた。販売の7割近くを米国市場が占めている。
マツダは統合の理由について、米国のユーザーがCX-70とCX-90に求めるデザインや性能といった需要が共通しており、CX-90に統合することで顧客が選びやすい環境を提供する狙いがあるとしている。カナダではCX-70、CX-90ともにそれぞれ異なるユーザー層を獲得していることから、販売を継続する。メキシコなど他市場については各市場の需要動向を見ながら今後判断していく。
マツダは米国で、ラージ商品群以外に2車種の2列シートSUVを販売している。「CX-50」にはハイブリッド車(HV)を設定し、「CX-5」は今年新型を投入したばかりで、高い商品性を保っている。加えて、インフレやガソリン価格の高騰から、価格の手頃なモデルの需要が強まっている。ラージ商品群の特徴の一つとしていたPHVは、トランプ政権による税額控除の廃止により、電気自動車(EV)とともに市場が縮小している。
マツダのジェフリー・エイチ・ガイトン副社長CFO(最高財務責任者)は、8月の26年4~6月期決算説明会でラージ商品群の米国販売について、「PHVの補助金(税額控除)が無くなった影響を受けている。この状況を甘んじて受け入れるわけにはいかず、ラージ商品群のビジネスはむしろ成長させたい。米国市場はラージ商品群の世界販売の半数を占めている。商品改良も控えている」と説明していた。
併せてCX-90の米国仕様は、27年型からリアサスペンションを改良し、乗り心地の向上を図ったとしている。



















