スズキ「ジムニー」専門店の工藤自動車(工藤和彦社長、北九州市八幡東区)は、「ホワイトレタークリーナー」を開発した。オフロード車に多いホワイトレタータイヤの白文字部分の汚れを落とすもの。経年劣化で黒ずみや黄ばみが生じやすいが、美観を維持したいというユーザーの悩みを出発点に生まれた。独自技術で特許を取得するなど、市場で開発力も評価されている。
開発のきっかけは2020年の新型コロナウイルスの感染拡大だった。当時、動画共有サービス「ユーチューブ」を通じて情報発信を行っていたが、視聴者からホワイトレタータイヤの汚れに関する相談が数多く寄せられた。時間の経過とともに見栄えが悪くなる白文字を何とかしたいという悩みを解決すべく、独自製品の開発に乗り出した。
まず、タイヤの構造や製造工程について調査し、汚れが付着する要因や素材の特性を理解するところから始めた。さまざまな専門家の知見も取り入れ、高密度ウレタンスポンジと専用研磨剤を組み合わせた独自のクリーナーが完成した。仕上がりだけではなく、作業性も追求して使い勝手も高めた。また、メーカーを問わず幅広いタイヤに対応するという。
製品化後は口コミを中心に評判が広まり、一般客のほか、タイヤ販売店などからも引き合いが増えているという。今後は販路の拡大に向けた認知拡大にも取り組む方針だ。
同社はこれまでもジムニーユーザーのニーズを捉えた独自製品を数多く送り出してきた。その根底には、「『困った時の工藤自動車』と言われる存在を目指す」(工藤社長)との姿勢がある。これからも外部の専門家や業界関係者の知見を取り入れながら、ユーザーの困り事を解決していく考えだ。
〈工藤和彦代表コメント〉
製品そのものが評価されたことを特にうれしく思っている。他社にはない独自性が認められ、受賞後はお客さまや同業者から信頼や評価が高まったと実感している。今後も新たな製品開発に挑戦し、この賞に限らず、さまざまな賞で評価される製品を生み出していきたい。
(友田 昭人)







