日野自動車は8月18日、乗合バスでの乗客転倒事故防止に向けた実証実験に参画すると発表した。日本バス協会(清水一郎会長、東京都港区)が2026年9~12月、日野が開発したシステムを使って実証する。日野は得られる知見を製品やサービス開発に反映するという。
日野が開発した「車内転倒事故防止システム」は、人工知能(AI)と車内カメラ、運転席のモニターで構成される。乗客が手すりや吊り革につかまっていない場合は事故の危険性があると判断し、ドライバーに伝えることで、発進や減速時の事故防止につなげる。車内の映像やバスの車速情報などを処理する電子制御ユニットなどは東海理化が開発した。
日野は2024年にも京王電鉄バス(井上晋一社長、東京都府中市)と共同で実証しており、今回は知見を生かして改良を加えたという。ドライバーの心理的負担の軽減にも有効だと、日野は分析する。
実証は関東、中部、関西のバス事業者6社と連携して実施し、事業者側の受容性も検証するという。
国土交通省によると、乗合バスでの事故のうち車内での事故は約35%を占めており、日本バス協会は「早急な対策が必要」としている。


















