三菱自、PHV・HVの新型エンジンで熱効率48%実現へ 強み生かし商品力向上 東南アジアや日本でシェア拡大

  • 自動車メーカー
  • 2026年6月22日 05:00

三菱自動車がプラグインハイブリッド車(PHV)とハイブリッド車(HV)向け専用エンジンの高効率化を進めている。熱効率48%を実現する新型エンジンを開発中だ。同社は強みを持つ電動車の商品力を強化する方針。中国メーカーなどが高効率エンジンの開発を加速する中、世界トップクラスの熱効率を武器に日本や東南アジアなどでシェア拡大を狙う。

新型エンジンは、現行エンジンの基本構造を応用し、開発コストを抑えながら性能向上を図る。すでに社内の先行試験では目標値を達成した。PHVや、東南アジアで販売するHVに搭載する現行エンジンの熱効率は公表していないが、48%を達成した場合、HVでは燃費を約30%改善できる見通しという。岸浦恵介社長は「エンジン開発には自信がある。強みを生かし、世界トップクラスの熱効率を実現したい」と話す。

三菱自が「重点国」と位置付ける日本、ベトナム、フィリピンでは、電気自動車(EV)の普及率が依然として低い。一方でHV市場は拡大しており、フィリピンやベトナムで販売が伸びている。日本でも新車市場に占めるHV比率は5割近く(2025年)に達している。こうした需要を取り込むため、同社は電動車向けエンジンの開発を継続する。

他メーカーでも同様の動きが加速している。スズキは30年代前半にも次世代エンジンで熱効率50%を目指す。日産自動車もハイブリッドシステム「eパワー」向けの発電用エンジンで熱効率50%の実現を掲げる。

中国メーカーも攻勢を強めている。奇瑞汽車(チェリー)はHV専用エンジンで熱効率48%を実現。比亜迪(BYD)も46%超の熱効率を達成するなど、グローバルで次世代エンジンの熱効率を競う動きが活発化している。

三菱自は、EVでは日産やルノーのアライアンスを活用して商品拡充を図る。一方、需要が拡大しているHVやPHVでは自社の知見を生かした商品を展開する考えだ。国内に加え、成長が見込まれる新興国市場に高効率エンジン搭載車を投入して存在感を高めていく。

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