ステランティスジャパン、フィアットプロフェッショナルで商用車の整備網を構築 新型スクードでハイエース・キャラバンに挑戦

  • 自動車流通・新車ディーラー
  • 2026年6月5日 05:00

ステランティスジャパン(成田仁社長、東京都港区)は年内に、フィアットプロフェッショナル車で、商用車を重視した整備網の構築に着手する。これまでは、キャンピングカーの取扱店が中心だった。同社は2027年に、商用車「スクード」の国内発売を計画している。国産の商用バンと競合することから、法人や個人事業主などの需要に応えられるアフターサービス網を早期に広げ、販売増につなげる考えだ。

同ブランドでは、22年から「デュカト」を販売している。以前もキャンピングカーのベース車として並行輸入されるケースが多かった。このため、同社は正規輸入に当たってキャンピングカーの架装事業者を軸にディーラーを展開。現在、4社23拠点体制で、全国に3000台ほどある保有をカバーしている。

スクードはデュカトよりも車体のサイズが小さく、価格(デュカトは消費税込み605万円から)も安くなる見通し。同社では、トヨタ自動車の「ハイエース」や日産自動車の「キャラバン」といった国内で広く使われている商用バンとも十分に競えるとみている。

しかし、業務で使われる商用車は、安定して稼働し続けられることも重要なポイントになる。故障などのトラブルにも迅速に対応できることが、顧客から選ばれる要素となる。このため、商用車を前面に出してスクードやデュカトを売り出すには、既存の拠点数では不十分。地域にも偏りがあることから、早期に整備網を拡充する必要があると判断した。

同社では新型車のターゲットを輸送事業者としており、まずは物流量が多い東京や名古屋、大阪、九州といった大都市を中心に整備拠点を設けていく計画。24時間体制で受け入れられる整備工場が必要かも検討していく。また、設備要件が整うフィアットの乗用車ディーラーでの取り扱いも視野に入れている。

コスト競争力が求められる商用車はこれまで、国産車の牙城となってきた。輸入車がこれを崩すことができるか、注目されている。

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