日産、英国工場を1ラインに集約 欧州の従業員900人も削減 経営再建計画の一環で

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  • 2026年5月8日 05:00

日産自動車は5月7日までに、英サンダーランド工場の生産ラインを2ラインから1ラインに集約することを明らかにした。日産は「将来的な機会を見据え、工場の稼働率を最大化するため」としている。また経営再建計画の一環として、欧州の従業員900人規模を削減する考えも明らかにした。

同工場は1986年に稼働し、小型SUV「キャシュカイ」や電気自動車(EV)「リーフ」などを生産している。調査会社マークラインズによると、同工場は年間60万台の生産能力に対し、25年の実績は27万3174台と、稼働率は50%未満にとどまっている。26年4月には英フィナンシャル・タイムズが同工場の生産能力の活用を巡り、中国・奇瑞汽車(チェリー)と協議していると報じていた。

日産は欧州事業の収益性改善のため、人員削減に向けた協議を従業員側と始めたことも明らかにした。対象は欧州全体の従業員約9300人の1割近くになるとみられる。過去に工場を構えていたスペイン・バルセロナの倉庫の一部閉鎖なども検討しているという。

4月に発表した「長期ビジョン」では、欧州市場をハイブリッド車(HV)を含めた電動化のけん引役と位置付けるとともに、ルノーグループなどとの協業で事業を展開する方針を示している。

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