富士スピードウェイ(静岡県小山町)に隣接するクルマ博物館「富士モータースポーツミュージアム」は、国内外の自動車メーカーが連携し、レース・ラリーに出場した伝説の車両や日本初公開の車両など約40台を常設展示している。家族連れでゴールデンウイークに見学に訪れるのはもちろん、モータースポーツファンが富士スピードウェイでレース観戦時にも立ち寄れる。
「モータースポーツで培われたスキルが市販車へフィードバックされる時代」(業界関係者)といわれる中、約130年にわたるレースの歴史や自動車技術の進化を紹介している施設。モータースポーツ発祥の原点となった“旧車”から近年のGTカー、憧れのラリーカーなどまで幅広い展示内容が人気だ。
ミュージアムは、2022年10月に開業した「富士スピードウェイホテル」と同時にオープン。施設はホテルの一部を活用している。1~2階に派手な外装の展示車両が多数並び、1階入り口では床面に垂直に立てられた幻の「トヨタ7」(レプリカ)が来館者を迎えてくれる。3階の全長約50メートルのテラスからは、富士スピードウェイの壮大なパノラマも楽しめる。
世界を席巻した日本車の数々も展示、特に国内メーカーのレース・ラリーカーが訪日外国人を含め来場者から注目を集めている。個性的なデザインが目を引く「いすゞベレットR6/R6スパイダー」は、いすゞ自動車が乗用車を量産していた時代に国内レースにプロトタイプで参戦していた。
マツダ「サバンナ RX-7」は1979年モンテカルロラリー、スバル「インプレッサ555」は1996年アクロポリス・ラリーでそれぞれ優勝した。三菱自動車の「ランサー・エボリューションⅥ」や日産自動車の「GT-R NISMO N Attack Package」も活躍したことで知られる。「トヨタ222D」はスポーツカー「MR2」をベースにしたラリーカーとして貴重な存在だ。
このほか、トヨタ自動車が1951年に初めて開発したレーシングカー「トヨペット・レーサー」(レプリカ)が復元され、展示中。「ダットサン・ブルーバード」も1966年東アフリカサファリラリーに優勝した“名車”だ。
富士モータースポーツミュージアムは、クルマづくりにモータースポーツが果たした役割を訴求し続けており、「モータースポーツファンの裾野を広げ、モータースポーツ文化の醸成に寄与したい」などと強調している。



























