スバルは3月5日、新型電気自動車(EV)「トレイルシーカー」を4月9日に正式発表し、同日から受注を始めると発表した。初の自社生産EVで、群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)で内燃機関車と混流生産する。トヨタ自動車「bZ4Xツーリング」の兄弟車で、1充電当たりの航続距離(WLTCモード)は前輪駆動(2WD)で734キロメートル、四輪駆動(4WD)で627~690キロメートルを確保できる見込み。
トヨタからのOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている既販車「ソルテラ」とプラットフォームや基本骨格は共通化だが、車体前後やルーフ形状を変えてステーションワゴン形状に仕立てた。荷室容量は633リットルを確保した。
モーターのシステム最大出力は、4WDが380馬力、2WDが224馬力。電池容量は74.7キロワット時と、先代ソルテラ(2025年10月の大幅改良以前)の71.4キロワット時から増加した。eアクスルはインバーターにSiC(炭化ケイ素)パワー半導体を用いた。先代ソルテラのシリコン半導体に比べて抵抗を抑え、電費を向上した。
ボディーサイズは、全長4845ミリメートル、全幅1860ミリメートル、全高1675ミリメートル、最低地上高は210ミリメートル。bZ4Xツーリングと比べて全長を15ミリメートル、最低地上高を30ミリメートル拡大した。
価格は非公表だが、現行ソルテラ(消費税込み517万円から)を上回る価格帯になる見込み。bZ4Xツーリングの価格は2WDが575万円、4WDが640万円。
車名は「小道(トレイル)の探索者(シーカー)」という意味の造語で、国内外の山間部や雪上での走破性も意識して開発した。運転席からの死角を減らす設計や、きめ細かい4WD制御といったスバルらしさも随所に盛り込んだ。
スバルは「レガシィ」で高性能ステーションワゴン市場を開拓し、長年支持されている。後継モデルの「アウトバック」は、ファンに惜しまれながら25年に国内販売を終了した。


















