ホンダが2026年に国内で発売する小型電気自動車(EV)「スーパーワン」の販売台数を年間1万台に設定したことが分かった。仮想のエンジン音を車内に響かせたり、ギアチェンジを再現した仮想有段シフト制御を採用するなど、EVでありながらガソリン車のスポーツモデルのような運転感覚を追求したことが特徴だ。コンパクトクラスでスポーツタイプEVは競合車種が少なく、スーパーワンの販売動向が注視される。
スーパーワンは軽EV「N-ONE e:(エヌワンイー)」をベースとするが、大きく左右に張り出したブリスターフェンダーによって登録車のサイズとなる。デザインは「ブルドッグ」の愛称で人気を博した「シティターボII」(1983年発売)を継承し、現代のEV版“ホットハッチ”として投入する。
25年夏には英国のモータースポーツの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でデモ走行を実施。集まった車ファンに向け、発売前からアピールしている。
最大の特徴は、ガソリン車の走りの感覚を再現する演出「ブーストモード」。車速や走行状況などから、エンジンと変速機の挙動を再現し、走行音や駆動力などでドライバーに伝える。AT(オートマチックトランスミッション)車でアクセルを踏み込んだ際のキックダウンまで再現するこだわりで差別化を図る。
国内メーカーは各社がEVの投入を進めているが、軽やSUVが中心で、スーパーワンのように趣味性の高いモデルは少ない。ホンダはスポーツモデルで培った技術やブランド力を生かし、新たなEVユーザーを開拓する。


















