ビー・エム・ダブリュー東京(佐伯要社長、東京都江東区)が、BMW車の象徴である“キドニー(腎臓)・グリル”の歩みを振り返るイベントをBMWグループ東京ベイ(東京都江東区)で行っている。新たなデザインのグリルを採用する電気自動車(EV)のSUV「iX3」の発売を前にしたもので、歴代モデルともに意匠の変化を体感できる。同社ではBMW車のブランドイメージの拡大につなげることで、新たな顧客の獲得につなげる狙いだ。
企画展「キドニー・グリル進化の変遷」(会期=2月14日~3月2日)では、「327/328スポーツカブリオレ」(1938年)、「503クーペ」(56年)、「3200CSベルトーネ」(62年)、「2002」(66年)、「Z1」(88年)の5台を展示している。同社によると、時代ごとのキドニー・グリルを表しているほか、生産台数も少ない車両を用意したという。
このうち、戦前に造られたカブリオレは、実際に乗り込んで記念撮影もできる。座席に座ってみると、想像よりも柔らかいと感じた。キドニー・グリルは、現在よりも細長い形状になっているのも目を引いた。
これ以降、キドニー・グリルはカブリオレの半分ほどの高さになるなど時代やトレンドに合わせて変わってきた。例えば、Z1では平らな吸気口に合わせる形で、BMW車で史上最小クラスのキドニー・グリルとなった。ショールームには現行モデルも並べられており、BMWの存在感を示すアイコンとしての役割は変わらない印象だ。
エンブレムに注目してみるのも面白い。現在のエンブレムはシルバーの縁取りで、黒の外周の上部にBMWの文字を等間隔に配置している。一方、カブリオレは真ちゅうのような縁取りで、外周にある文字も詰まっていることが分かる。
キドニー・グリルは時代ごとに姿を変え、BMW車の象徴としてフロントを彩ってきた。現在ではグリルの縁が発光するモデルもあるなど、進化している。今夏以降に発売予定のiX3では、形状も縦長で小さくなる。
今回の展示車両は、堺市とBMW車のオーナーズクラブの会員から借り受けた。
◇iX3発売に向けて
企画展ではじっくりと一台ずつを見て回り、写真撮影をする来訪者の姿があった。家族連れで楽しむ来訪客もいるという。
今回の企画を立案したビー・エム・ダブリュー東京のマーケティング本部の有留忠彦氏は「発売予定のiX3はキドニー・グリルが新しくなる。過去の変遷からどのように変わったか見てもらいたいと思った」と明かす。
同社が企画展を開くのは初の試み。ディーラーは試乗や購入がメインになりがちだが、有留氏は「当社のファンになってもらうだけではなく、従業員も楽しめるようにもしたかった」と語る。イベントと並行して来訪客向けにEVの試乗会も実施することで、新型車への興味を高める機会にもしていく考えだ。
同社はビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン、長谷川正敏社長、東京都港区)の子会社で、都内で販売拠点を運営している。


























