川崎重工の2025年4~12月期決算、売上・利益ともに過去最高 欧州・日本の二輪車販売好調 北米四輪車は関税で低迷

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  • 2026年2月10日 05:00

川崎重工業が発表した2025年4~12月期決算は、売上高にあたる売上収益は前年同期比10.9%増の1兆5614億円、事業利益は同4.3%増の824億円、純利益は同49.1%増の658億円となり、売上・利益ともに過去最高となった。航空宇宙関連やエネルギーソリューション関連での採算性改善が寄与した。一方、二輪・四輪車のパワースポーツ&エンジン(PS&E)は売り上げは伸長したが、米国の追加関税や同国での競争激化により大幅減益となった。通期業績予想は売上収益と事業利益は据え置いたが、純利益は前回予想よりも80億円増の900億円に上方修正した。

PS&Eは、売上収益は欧州や日本向け二輪車などが増加し、同8.4%増の4522億円となった。ただ、事業利益は同78.0%減の63億円と大幅に落ち込んだ。要因では売上構成変動などで294億円の減益が発生。このうち94億円が米追加関税によるコスト上昇だった。

加えて、米国ではローン金利や燃料費高騰の影響を受けやすいレクリエーション向けのオフロード四輪車の販売が減少した。山本克也副社長は「固定費が非常に上がっている。(新設した四輪車生産の)メキシコ工場の稼働率は70%台なので100%に高めたい」とした。さらに新商品の投入や、24年に発売した「リッジ」の改良などで商品力を高め、収益改善を図る考えだ。

二輪車は、日本(同44.4%増)や、欧州(同4.3%増)で販売台数が伸びた一方、北米は同11.4%減と低迷した。

事業環境を踏まえ、PS&Eの通期見通しでは、事業利益を前回予想から95億円減の205億円に下方修正した。

採算性が改善した航空宇宙システムの25年4~12月期実績は、売上収益が同9.7%増の3888億円、事業利益が同4.8%増の307億円。エネルギーソリューション&マリンは売上収益が同14.7%増の2992億円、事業利益が56.6%増の393億円だった。これらの事業が売上・利益の過去最高に貢献した。

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