〈CES2026〉住友ゴム、「センシングコア」の産業向け視野 車向けは自動運転で引き合い多く

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  • 2026年1月8日 05:00

【米ラスベガス=山本晃一】住友ゴム工業は現地時間1月6日、デジタル技術見本市「CES2026」で会見を開き、独自技術の「センシングコア」について、従来の自動車向けに加え、他の産業向けも視野に展開していく考えを示した。会見は、山本悟社長や同社が傘下に収めたスタンフォード大発のAIベンチャー、バイアダクトのデイビッド・ハラック創業者兼CEO(最高経営責任者)らが登壇した。

センサーを使わずにタイヤや路面の状況を検知できる、同社独自のソフトウエア技術であるセンシングコアは、自動車向けの提供が始まっている。同社はセンシングコアの事業利益を、2030年に100億円規模にする目標を掲げている。路面の濡れ方などを検知することで、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)にも役立つため、引き合いも多いという。「(走行環境に応じてゴムの性質を変化させる独自技術の)アクティブトレッドとの親和性も高い」(山本社長)。車両向け故障予知を得意とするバイアダクトとの連携でさらなる顧客の拡大を図り、同事業の利益の上積みを見込む。

自動車向け以外の展開も視野に入れる。山本社長は「ノン・オート(自動車以外)にも展開していきたい」と語った。製造工程など産業分野の予知保全(機械の故障の前兆などを検知する技術)での活用を期待する。

山本社長は企業としての進化も見通す。「祖業であるタイヤは当然、重要な大黒柱。それに加え、NECとの協業など人工知能(AI)技術も生かすことで、テック企業への進化を図る」と話した。

同社のCES出展は3回目。「かなり浸透してきたという手応えがある。パートナーを開拓していきたい」と語った。

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