〈CES2026〉エヌビディアが自動運転向け推論型AI「アルパマヨ」などを発表 TIは自動運転レベル3に対応

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  • 2026年1月6日 17:30

【米ラスベガス=山本晃一】車載関連に取り組む米半導体各社の発表も相次いだ。エヌビディアは、自動運転向けの推論型AI(人工知能)モデルと開発ツール群からなる「Alpamayo(アルパマヨ)」ファミリーを発表。テキサス・インスツルメンツ(TI)は車載向け半導体ポートフォリオを拡充し、自動運転への移行を加速させる。クアルコムは、グーグルなどとの提携強化や新規の提携を発表した。

エヌビディアのアルパマヨファミリーは、人のように状況を考えながら判断する「推論(reasoning)」能力を備えたAIモデルを、業界で初めてオープンソースとして公開したとしている。自動運転では、例えば飛び出しのような、まれにしか起きない複雑な事柄、いわゆる「ロングテール」への対応が大きな課題とされてきた。従来のモデルでは、認識が制御分離されていることから対応に限界があり、近年はエンド・ツー・エンド(E2E)型AIが注目されている。ただ、それでも未知の状況への安全な対応には、人間のように因果関係を考え、例えば「ボールが路上に転がり出てきたら、子どもが追いかけてくる可能性がある」といった推論能力が不可欠という。ジェンスン・フアンCEOは講演で、「物理世界で考え、行動するAIの転換点だ」と強調。担当者は取材に「日本などのOEM(自動車メーカー)のパートナーでありたい」と採用へ意欲を示した。

TIは、高性能コンピューティングSoC(システム・オン・チップ)シリーズで、最大1200TOPS(テラ・オペレーションズ・パー・セカンド=1秒間に1200兆回の演算能力)のエッジAI性能を実現。高い電力効率と機能安全を両立し、自動運転レベル3(条件つき自動運転)に対応する。また、車両内の通信で「イーサネット」を拡張させる。

クアルコムは、グーグルとの連携で、エージェントAIに取り組む。同社の「スナップドラゴン」とグーグルのソフトを組み合わせ、自動車メーカーが新しいAI機能をより早く市場に投入できるよう支援。AIについて、単なる認識や制御だけでなく、運転者の意図を理解して行動を支援する「エージェント型AI」が本格導入される方向だ。また中国の新興リープモーターなどとも連携する。

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