ダイハツ工業は、軽自動車用のハイブリッド機構でガソリン車に比べ2割以上の燃費改善を狙う。エンジンを発電に特化させたシリーズ方式で、内製化により軽乗用車すべてに搭載できるよう小型・軽量化や低コスト化を目指す。発電時に車内騒音が気にならないようにするなど商品力も高める考えだ。2030年度には国内の燃費規制が厳しくなり、軽自動車も対応を迫られる。26年には中国の比亜迪(BYD)が軽の電気自動車(EV)を売り出すなど競争激化が見込まれる中、ダイハツは燃費を大幅に高めたハイブリッド車(HV)で差別化を目指す。
同社は、小型SUV「ロッキー」にシリーズ式ハイブリッドシステム「e―スマートハイブリッド」を搭載して21年暮れに発売した。ハイブリッド機構はトヨタ自動車「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」をベースに開発した。
開発中の軽ハイブリッド機構は、ロッキーでのノウハウを生かして内製化する。発電用エンジンは「KF型」を改良して用いる。ロッキーでは別々だったトランスアクスルとPCU(パワーコントロールユニット)を一体とし、増速ギアも廃止する。これらの工夫でコストを削減しながらハイブリッド機構を小さくし、軽に搭載する。
ダイハツはもともと、23年秋に軽HVを発売する予定だったが、認証不正の影響で中止した。ただ、開発は継続しており「より改良を重ねている」(開発担当者)という。現在、力を入れているのはハイブリッド機構の制御だ。ロッキーでは、発電用エンジンが作動した際「エンジン音が大きい」という声が顧客から寄せられている。このため軽HVでは、エンジンが作動しても乗員が気にならないよう制御を工夫したり、静粛性を高める考えだ。
発売時期は明らかにしていないが、EVが増え始めた軽市場で、充電や電池切れの心配がない実用性の高さを打ち出して拡販する。


















