中国・比亜迪(BYD)傘下で日本の乗用車事業を手掛けるBYDオートジャパン(東福寺厚樹社長、横浜市神奈川区)は10月29日、軽規格の電気自動車(EV)を世界初公開した。車名は「ラッコ」。スーパーハイトワゴンのボディータイプとし、左右両側にスライドドアを採用した。
ラッコはBYDが日本専用に設計したモデル。ボディーサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mm。航続距離や電池容量は公開していないが、ショートレンジモデルとロングレンジモデルの2種類を設定する。価格も現時点では非公表だが、得意とする垂直統合型の事業モデルや電池技術で競争力のある価格に設定するという。
軽乗用EVは日本メーカーも投入しているが、重量の問題もあって現時点ではスーパーハイトワゴンと比べて車高が低く、ヒンジドアを採用するハイトワゴンのEVのみだ。ラッコもスライドドアの採用などで重量が増加するため、タイヤサイズも軽では一般的に採用しない165/65R15インチの大径タイヤを選択。制動力を確保するため、リアディスクブレーキも採用した。
このほか、国内販売車種では初となるプラグインハイブリッド車(PHV)「シーライオン6DM-i」も日本初披露した。プレスカンファレンスに登壇したBYDジャパン(神奈川県神奈川区)の劉学亮社長は「日本にフルコミットする」と意気込みを語った。
(2025/10/29更新)





















