2020年1~6月の自動車輸出額3割減 過去3番目の低水準 貿易統計

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  • 2020年7月21日

 財務省が20日に発表した2020年上半期分(1~6月)の貿易統計(速報)によると、輸出額は前年同期比15.4%減の32兆3642億円で3期連続のマイナスとなった。自動車は同30.9%減と、09年上半期(同58.9%減)などに次ぐ過去3番目に低い水準となった。自動車部品は同29.0%減だった。

 輸入額は同11.6%減の34兆6038億円で、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆2395億円の赤字で、4期連続の赤字となった。

 地域別の内訳を見ると、米国向け輸出は同27.2%減の5兆6962億円で、自動車は同42.9%減、自動車部品は同30.6%減だった。対欧州連合(EU)の輸出額は同17.7%減の3兆2102億円。自動車は同29.0%減、自動車部品は30.0%減だった。中国向け輸出は3期連続マイナスの同3.6%減の6兆7765億円。

 6月分の貿易統計は、輸出が前年同月比26.2%減の4兆8620億円で、前月(同28.3%減)から改善した。自動車は同49.9%減(前月は同64.1%減)、自動車部品は52.3%減(同57.6%減)とそれぞれ落ち込み幅が回復しつつある。

 地域別の自動車輸出は、米国が同63.3%減、EUが同26.2%減とそれぞれ減った一方、中国は18.8%増だった。

 輸入額は同14.4%減の5兆1309億円で、このうち自動車は同69.2%減だった。貿易収支は2688億円の赤字。赤字は3カ月連続となる。

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