スズキは9月25日、都内で技術戦略説明会を開き、新型車の開発期間を2020年度比で半分にすると発表した。デジタル技術の活用やプラットフォームの共通化などで実現する。また、電動化技術において、軽自動車およびAセグメント向けのeアクスルで「3in1」と同等サイズの「6in1」の実現を目指すほか、内燃機関技術では35年をめどに熱効率50%を目指す方針を示した。
新型車の開発期間は、従来3、4年かかっていたのを2年に短縮する。同時に開発効率を3割、生産効率を5割高める。並行開発やデジタル技術を活用して実現する考えで、鈴木俊宏社長は「単なる効率改善やコスト削減の話ではない。開発と生産が一体となり、エネルギー極小化を実現するために重要な経営基盤強化として推進する」と語った。
電動化では、現行のスズキの電気自動車(EV)に搭載している三位一体のeアクスルを6in1に進化させる。モーターとインバーター、減速機、DC/DCコンバーター、充電器、ジャンクションボックスを一体化する。軽/Aセグメント向けは、3in1と同等サイズで実現する。B/Cセグメント向けは軽/Aセグメント向けに対し、体積の増加を約10%に抑え、小型で軽量なeアクスルの実現を目指す。eアクスルは大小2つの仕様を用意し、軽からDセグメントまでをカバーする。モーターは重希土フリーとし、地政学リスク低減にも取り組む。
内燃機関では、35年をめどに熱効率50%を目指す。熱効率40%のエンジン「Z12E」型の技術をベースに、冷却損失や排気損失などを改善し、性能と燃費を両立してさらなる高効率化を実現する。
軽量化技術では、現行「アルト」において、30年に想定する車重から100キログラムの軽量化のめどがついたと明らかにした。昨年の技術戦略説明会では、80キログラムの軽量化だった。今後は120キログラムの軽量化も視野に、アイデアなどを踏まえて検討する。


















